カーラッピングのデメリットとメリットを塗装と比較して紹介
車にラッピングフィルムを貼り付け、カラーチェンジを楽しめるカーラッピング。
同じカラーチェンジの方法として塗装があります。
カーラッピングと塗装を比べた時、カーラッピングには
- 元の色に戻せる
- 車体の保護になる
- 塗装ではできない表現が出来る
といったメリットがあります。
その一方で、
- 塗装より費用がかかる事がある
- 稀にボディ塗装面に不具合が起こる場合がある
- ラッピングをした部分としていない部分で色が変わる可能性がある
- フィルムの継ぎ目が出来る可能性がある
- 2~3年でフィルムを張り替える必要がある
- 剥がす際に注意が必要
などのデメリットがあります。
それぞれ解説しているのでカーラッピングをお考えの方は参考にしてください。
カーラッピングのデメリット
施工内容によって塗装より費用が高額になることがある
車体全てのカラーを変える場合にかかる費用は
- カーラッピング:100万円前後~
- 塗装:60万円前後~
と、カーラッピングの方が一般的には高額になります。
ルーフやボンネットに部分的な施工をする場合など、内容によってはラッピングの方が安くなることもありますが、基本的には塗装と同程度かそれ以上の費用が必要になります。
関連ページ「車のラッピングにかかる費用の目安を紹介」
稀にボディ塗装面に不具合が起こる場合がある
濃い色のラッピングフィルムを貼りつけると稀にボディ塗装面に不具合が起こることがあります。
特にボンネットやルーフなど蓄熱性の高い場所に施工した場合に発生することがあります。
そのような可能性がある場合は事前に業者から説明があるのでご安心ください。
ラッピングをした部分としていない部分で色が変わる可能性がある
部分的なラッピングをした場合、剥がした際に他の部分と色や質感が変わる可能性があります。
ラッピングをしている部分は紫外線から守られるのに対し、そうでない部分は日焼けするためです。
フィルムの継ぎ目が出来る場合がある
ラッピングフィルムの幅は一般的に約1.5mです。
そのため、ハイエース等の大型車などそれよりも幅広い箇所にラッピングを行う時には複数のフィルムをつなぎ合わせる必要があります。また、乗用車でも細かい所にフィルムを張り込む場合はボディとの境目でフィルムを継ぐ場合があります。
プロの施工業者に頼めば継ぎ目を少なく、目立たないように工夫してもらえます。
ラッピングフィルムは2~3年で劣化することがある
カーラッピングをした車を日常的に運転して、屋外保管していると紫外線や温度差によって早くて2〜3年でフィルムに色あせやヒビ割れなどの劣化が起こることもございます。
劣化を防ぐためには
- ガレージなど屋内で車を保管する
- こまめに洗車を行う
といった事を心がけてください。
また、ラッピングフィルムはメーカーによって綺麗に剥がせる期間が定められています。
3M社のラッピングフィルム、「ラップフィルム2080シリーズ」であればその期間は3年です。
この期間を過ぎると、フィルムを剥がすときに糊が車体に残りやすくなります。
剥がすときに塗装が剥がれる可能性がある
ラッピングフィルムを剥がす事で元のボディ色に戻せる事が大きなメリットであるカーラッピングですが、以下のような場合はその時に塗装が剥がれる事があります。
- ラッピング箇所にキズやサビがある
- ラッピング箇所にタッチアップや再塗装をしている
施工業者に依頼する場合は事前に確認を行い、塗装が剥がれる可能性をお伝えしますが、DIYでラッピングを行う場合は注意しましょう。
洗車に気を付ける必要がある
カーラッピングした車は手洗いでの洗車をおすすめします。
洗車機の使用は可能ですがブラシでフィルムを傷めたり、端からめくれてしまう可能性があります。
また、ワックスは使用しないでください
- 塗りムラがあると光沢ムラが発生する
- マット系フィルムでは艶が出てしまう
からです。
もしホイールクリーナーやタイヤワックスがフィルムについた時は中性洗剤を使って拭き取ってください。
▼関連ページ「カーラッピングの洗車・メンテナンスの方法を解説」
カーラッピングのメリット
元のボディ色に戻せる
カーラッピングの最大のメリットは、フィルムを剥がすことで車を元通りに戻せることです。
塗装をしてしまうと、リセール時の査定が下がるリスクがあるのに対し、カーラッピングはそのリスクがありません。
そのため、査定額が落ちにくい色の車を購入し、好きな色にラッピングすれば車の資産価値を維持したままカラーチェンジを楽しむことが出来ます。
ボディを汚れから保護できる
フィルムを貼ることで車体を汚れから守れることもカーラッピングのメリットです。
車を物理的にフィルムで覆ってしまうので汚れや紫外線から車体を守ることが出来るため、ボディを新車に近い状態で保つことが出来ます。このことも車の資産価値を維持することに繋がります。
一方でラッピングフィルムは飛び石などのキズに対して強いわけではないため注意が必要です。
塗装では出来ない表現が出来る
ラッピングフィルムは弊社が取り扱っている3M社の物だけで約80色あります。
- 艶のあるグロス調
- 艶のないマット調
- 存在感のあるカーボン調
など様々な質感を取り揃えているため、塗装と比べても遜色ないカラーリングやラッピングフィルム独特の表現をすることが可能です。
また、カーラッピングであればインクジェットフィルムという専用のフィルムにオリジナルのデザインを印刷し、貼り付けることも出来ます。
カーラッピングのデメリットとメリットのまとめ
カーラッピングは塗装に比べて
- 車の資産価値を維持し、カラーチェンジが出来る
- カーラッピング独特の表現が可能
というメリットがある一方で、長期間の維持は出来ないデメリットがあります。
もしカーラッピングについて不安に思うことやプロに聞いてみたいことがある場合はお気軽にお問い合わせください。
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