ラッピングバスの特徴とかかる費用を紹介

車体の大きなバスへデザインを印刷したフィルムを貼り付けるラッピングバス。
公共交通機関のバスへ広告として行われることが多いですが、自社所有の送迎バス等へのラッピングもよく行われます。

このページでは

• 広告としてのラッピングバス
• 自社所有のバスへのラッピング

それぞれについて、費用や施工の流れを解説します。

• バス広告についての説明はこちら
• 自社のバスにラッピングをしたい方はこちら

OOH広告としてのラッピングバス

広告目的で行われるラッピングバスは街中を走るバスの車体に、専用のフィルムへ印刷した自社の広告を貼り付けて作成します。

バス広告はOOH(Out Of Home)広告と呼ばれる家庭以外の場所で接する広告の一種で、

• 中長期での費用対効果
• 地域ターゲティング性
• 反復性

に優れていることが特徴です。
ラッピングバスを含め、ラッピング広告とはそもそも何か？については「ラッピング広告とは？効果や活用事例を紹介」で解説しています。

広告代理店経由でバス会社に費用を支払って掲載することが一般的です。

ラッピングバス広告にかかる費用

ラッピングバス広告にかかる費用は、大きく分けて

• 広告費
• 施工費

の2つです。

広告費は人が多い地域を通る路線ほど、広告の面積が広くなるほど高くなります。
ラッピング施工費は広告を貼る面積が広く、隅々までしっかり張り込むなど手間がかかるほど高くなります.

広告費

バス会社へ支払う広告費です。

2023年9月8日時点での大阪のバス会社の料金をまとめたので参考にしてください。

広告を出したい地域のバス会社のホームページを確認すれば、費用を掲載していることが多いです。

大阪シティバス

大阪シティバス1台当たりの広告掲載費(税別)	掲載期間	フルラッピング広告	パートラッピング広告(車体側面・車体後面)	外看板(後部看板)
大型車・中津営業所	1ヵ月	125,000円	40,000円	8,000円※
	6ヶ月	712,500円	228,000円	‐
	12か月	1,350,000円	432,000円	‐
中型車・中津営業所以外	1ヵ月	100,000円	32,000円	8,000円※
	6ヶ月	712,500円	182,400円	‐
	12か月	1,350,000円	345,600円	‐
※10台以上の掲載で10パーセントOFF

貼る場所の大きさやイメージ画像などの詳細は大阪シティバスの公式ページでご覧ください。

阪急バス

阪急バス1台当たりの広告掲載費
掲載範囲	営業所(路線)	掲載期間※1	費用
フルラッピング	豊中営業所の内:阪北線・加島線	1年	2,000,000円
		6ヶ月	1,000,000円
		3ヵ月	600,000円
	千里・吹田・猪名川・清和台・西宮・伊丹	1年	1,500,000円
		6ヶ月	750,000円
		3ヵ月	450,000円
	伏尾台・豊能・山口	1年	800,000円
		6ヶ月	400,000円
		3ヵ月	ー
	その他	1年	1,200,000円
		6ヶ月	600,000円
		3ヵ月	360,000円
ボディ側面	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	13,000円
	伏尾台・山口・豊能		10,000円
ボディ後部(ステッカー)	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	3,000円
	伏尾台・山口・豊能		2,400円
ボディ後部(帯看板)	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	5,000円
	伏尾台・山口・豊能		4,000円
ボディ後部(中央看板)	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	7,000円
	伏尾台・山口・豊能		5,000円
ボディ後部(シート)	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	12,000円
	伏尾台・山口・豊能		9,000円
ボディ窓下大型シート(テールラージサイン)	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	30,000円
	伏尾台・山口・豊能		25,000円
戸袋シート※2	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	10,000円
	伏尾台・山口・豊能		8,000円
Lシート※3	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	3,000円
	伏尾台・山口・豊能		2,400円
タテ型戸袋シート※4	大山崎・向日・茨木・千里・吹田・柱本・豊中・石橋・猪名川・清和台・宝塚・西宮・芦屋浜・伊丹	1ヶ月	25,000円
	伏尾台・山口・豊能		20,000円
※1フルラッピングの掲載期間は原則1年です※2乗降口付近の窓に貼る大きなシートです※3乗降口付近の窓に貼る小さな横長のシートです※4乗降口とほぼ同じ大きさのシートを乗降口付近に貼ります

詳細な広告サイズや掲載位置は阪急バスの公式ページでご覧ください。

南海バス

南海バス1台あたりの広告費(税別)
掲載範囲	期間	料金
側面ラッピング(大)	1年	360,000円
側面ラッピング(小)		204,000円
後部ラッピング(大)		360,000円
後部ラッピング(小)		192,000円
側面窓ステッカー		42,000円
後部窓ステッカー		54,000円

(大)のラッピングはそれぞれ側面、背面の全面を使って広告を行います。

(小)はそれより一回り小さい面積への広告です。

広告の掲載位置やサイズは南海バスの公式ページでご覧ください。

阪神バス

阪神バス1台当たりの広告費(税別)
掲載範囲	路線	期間	費用	受付台数
フルラッピング	阪神線	1年間	1,300,000円	ー
	尼崎市内線		1,000,000円
後部ステッカー	阪神線	1年間	36,000円	10台以上
	尼崎市内線		30,000円
戸袋シート	阪神線	1年間	120,000円	3台以上
	尼崎市内線
側面シート	阪神線	1年間	312,000円
	尼崎市内線
シートカラー側面	阪神線	1年間	360,000円	1台以上
	尼崎市内線
後部シート	阪神線	1年間	180,000円	5台以上
	尼崎市内線		150,000円
シートカラー後部	阪神線	1年間	360,000円	1台以上
	尼崎市内線

シートカラー側面、後部はそれぞれの全面に広告をラッピングします。

側面シート、後部シートはそれより一回り小さい面積への広告です。

掲載位置や広告サイズの詳細は阪神バスのpdf資料をご覧ください。

施工費

ラッピングバスの施工費には、

• フィルムを貼り付ける費用
• フィルムを剥がす費用が含まれます。

ラッピングする面積が増えるほど貼る際にかかる費用は大きくなります。

バスのサイズによっても金額はかわりますが、フルラッピングで100万円前後、部分ラッピングで数十万円程度です。

加えて、ラッピングを剥がす際にも費用が10万円程度必要になります。

ラッピングバス広告の特長

バス広告は

• 中長期での費用対効果
• 地域ターゲティング性
• 反復性

の三つに優れている事が特徴です。それぞれについて簡単に説明します。

ラッピングバス広告の費用対効果

ラッピングバス広告は1ヶ月〜1年単位でバス会社と契約して広告を掲載します。
その際に、長期間契約する程、1ヵ月あたりの費用を抑えることが出来ます。

バスは人が多い街中を走るため、乗客だけでなく歩行者や車の運転手の目にも止まります。その結果、多くの人へ宣伝ができます。

テレビCMなどのマス広告と比べると、瞬発力は劣りますが安価で広告を見てもらえます。

地域ターゲティング性

バスは地域の決まったルートを運行しているので、広告を見せたい相手を適切に選べます。
そのため、地域に店舗がある地域密着型のビジネスと相性がいいです。
インターネットでも地域ごとに広告を出せますが、なかなか印象に残りません。

その点、路線バス広告は後述の反復性とあわせて自然と地域の人々に見てもらえます。

反復性

路線バスは決まったルート、時刻で運行しているのでバスを利用する乗客はもちろん、その地域で生活をする人々に何度も広告を見てもらうことができます。

人間には単純接触効果といい、興味が無かったものでも繰り返して見聞きする内に好感を抱く性質があります。

ラッピングバス広告では、この単純接触効果によってターゲットとなる地域の人々に好感を持ってもらえます。

ラッピングバス広告を出せる場所

バスのどの場所に広告を出せるかはバス会社によって変わります。

代表的な部分には、大きく分けて

• 車体全体へのフルラッピング
• 車体の側面、背面への部分ラッピング
• 車体後部の外看板
• 乗降口やバス後部の窓にステッカーを貼る

の4種類があります。

フルラッピング

正面を除いた車体全体に広告を印刷したフィルムを貼り付けます。

面積が大きく、費用もかかりますが歩行者だけでなく、車の運転手にもインパクトが強く残ります。

部分ラッピング

バスの一部分に広告をラッピングします。

側面、背面の全体に貼れるバス会社と一部のみ貼れる会社があります。

車体後部の外看板

車体後部、ナンバープレートの上あたりに出す広告です。

広告面積がラッピングに比べて狭いため、費用も安く済みます。

ステッカー

バスの乗車口付近の窓や、後部の窓に貼るステッカーです。

比較的安価で広告を出せるので複数台に掲載することが多い広告位置です。

ラッピングバス広告の注意点

バスは公共交通機関であるため、美観を損なったり、見た人に不快感を与えるような広告を掲載することは出来ません。

掲載できる広告について、大阪の南海バスであれば以下のように記載されています

一般的な商品やサービスの広告であれば基本的には問題なく掲載できます。

ラッピングバス運行までの手順

自社のバスへのラッピングについて

自社でお持ちの以下のようなバスへのラッピングも多くご依頼いただいています。

• 送迎バス
• 観光バス
• 移動用バス

自社バスへのラッピングは広告宣伝効果だけではなく、

• 施設のブランドイメージの統一
• お客様からの視認性を上げて案内をスムーズにする
• 従業員の意識向上

などを主目的としたご依頼が多いです。

自社バスラッピングの費用

自社で所有しているバスをラッピングする場合ですが、トータルで

• 企業のロゴのみを入れる場合：数万円
• 側面のみなど、部分的にデザインを入れる場合：20～50万円
• バスを全体をフルラッピング：100万円～150万円

程度が目安です。

上記の金額はあくまで目安です。この金額での施工を保証するものではありません。

ラッピングにかかる費用はバスの大きさやデザイン支給の有無、納期などによって変わります。
同じ全体をフルラッピングでもマイクロバスと大型バスとでは材料費も施工費も大きく変わるためです。

そのため、車体の大きさやラッピング面積など、ざっくりした情報を頂けますと概算の見積をお出しします。
その後、詳細な情報をヒアリングさせていただき、詳細見積を提出し、ご納得いただけた場合に施工に進みます。

バスへのラッピング事例のご紹介

送迎バスのラッピング(アイコニア・ホスピタリティ株式会社様)

ホテルの送迎車へのラッピング事例です。ホテルのブランドイメージを高める事はもちろん、お客様からの視認性が上がり、スムーズな誘導が可能になります。

こちらの事例では、ホテルの全面リニューアルを行う際に、「レトロモダン」コンセプトを掲げられていました。
そのため、合わせたテイストのデザインでラッピングを行いました。

遠征用バスのラッピング(埼玉武蔵ヒートベアーズ様)

スポーツチーム所有の車体にもラッピングが活用されています。
チームのファンへのアピールにもなります。

埼玉武蔵ヒートベアーズ様の遠征用のバスをフルラッピングさせていただきました。
施工の様子や選手インタビューなど、ラッピングについての詳細はこちらからご覧いただけます。

村営バスのラッピング(神津島村営バス様)

多くの自治体との取引実績もございます。バスへのラッピングはイラストが切れないように上手くフィルムを繋げる技術が必要です。
弊社は高い技術で大きな車体にも綺麗にラッピングをすることが出来ます。

国民的アニメ、ラブライブ!!シリーズの第四作目「ラブライブ!!スーパースター!」のラッピングをさせていただきました。

5,6話でメンバーが訪れた神津島を走るバスです。このラッピング事例の詳細はこちらからご覧ください。

幼稚園バスのラッピング(はつしば学園幼稚園様)

学校法人様からも多くご依頼いただいています。弊社デザイナーが適切なデザインを提案させていただきます。

園児や保護者にも好評なかわいい幼稚園バスをラッピングさせていただきました。
このラッピング事例について詳しくはこちらをご覧ください。