| お客様 | レジル株式会社様 |
| 課題となっていたこと | ・今回のオンデマンドバスはバス停のような物理的な目印がないので、利用者が待機場所が合っているかどうか不安になる恐れがある |
| ラッピングの目的 | ラッピングによって視認性を高め、一目で「バスが来た」と利用者に認識してもらうこと |
| KGI、KPI | ・1日あたりのバス乗車人数 ・アプリ登録者数 ・サービス満足率 |
| 得られた成果 | ・乗車人数が目標500%超え ・アプリ登録者も目標の約400%を達成 ・サービス満足率97.5% |
はじめに
「脱炭素を、難問にしない」をミッションに掲げるレジル株式会社様。
同社が新たに挑んだのは、EVを活用した電力システムを構築するための実証である「マンション向けオンデマンドバス」という画期的なプロジェクトでした。
形のない「電気」を扱う企業が、いかにして実在する「車両」を通じて地域社会との絆を築いたのか。その成功の裏側をお聞きしました。
- レジル株式会社 EaaSタスクフォース 洲之内様
- レジル株式会社 EaaSタスクフォース 藤井様
- レジル株式会社 EaaSタスクフォース 千葉様
ラッピングの背景と課題

大森本日はお忙しいところありがとうございます。デコラティブシステム株式会社の大森と申します。
千葉様(以下千葉):よろしくお願いします。



まずは御社の事業について改めて教えていただけますか。
千葉:弊社(レジル)は、「脱炭素を、難問にしない」というミッションを掲げ、建物への電気供給を軸に大きく分けて次の3つの事業を展開しています。
- 分散型エネルギー事業
- グリーンエネルギー事業
- DXエネルギー事業
それぞれを簡単にご紹介しますと……
1. 分散型エネルギー事業
マンションやビルに対して電力を供給するとともに、蓄電池や太陽光パネル、EV充電器などの「分散型電源」を設置し、エネルギー需給の最適化や災害時の非常用電源の確保を行っています。
2. グリーンエネルギー事業
企業や自治体様へ、実質再生可能エネルギー100%の電力を提供しています。(2025年6月時点)
コストをはじめ、脱炭素に伴う悩みに寄り添い、現実的なプランをご提案しています。
3. DXエネルギー事業
長年の運用ノウハウを他のエネルギー企業様にも提供し、業界全体の効率化を目指す取り組みです。
このように、「いままでの電気の仕組み」に新しい技術やノウハウを掛け合わせることで、お客様の脱炭素を無理なく、確実にサポートしていくのが弊社の役割です。
今回のオンデマンドバスは1. 分散型エネルギー事業の一環で行いました。



ご丁寧にありがとうございます。今回、弊社にバスラッピングをご依頼いただいたきっかけは何だったのでしょうか。
洲之内様(以下洲之内):分散型エネルギー事業では、マンションへの蓄電池設置を推進していますが、スペースの制約で設置が難しいケースも少なくありません。そこで「電気自動車(EV)を“走る蓄電池”として活用し、オンデマンドバスとして運行させる」というアイデアが生まれました。その際、「大きな車体を活用して、サービスの認知度を高めることはできないか」と考えたのがきっかけです。



オンデマンドバスを実施するにあたっての課題は何だったのでしょうか。
洲之内:最大の課題は「オンデマンドバスという存在自体の認知不足」でした。一目で「レジルのバスだ」と認識してもらう必要がありますが、派手すぎると街の景観を損ねてしまいます。「高い視認性」と「街への馴染みやすさ」、この絶妙なバランスを取るのが非常に困難でした。
担当の米澤さんが何度も打ち合わせを重ねてくださったおかげで、最終的に納得のいくデザインに落とし込むことができました。



一般的な大型バスであれば、見慣れているので多少派手なデザインにしても受け入れてもらいやすいです。一方で企業が走らせるオンデマンドバス、というもの自体が珍しいのでデザインの程度はかなり詳細なバランスで決めています。
デコラティブシステムを選んだ決め手



数あるラッピング業者の中から弊社を選んでいただいたのはなぜでしょうか?
洲之内:とにかくレスポンスが速く、連絡が取りやすかったです。そのことが強い信頼に繋がりました。
洲之内:先ほど触れたデザインについても、弊社の強いこだわりをくみ取って対応してくださったのが嬉しかったです。
加えて、とても詳細な工程表をいただけたことも助かりました。弊社の要望から逆算して工程を組んでいただけたので、それを基に関係他社とのスケジューリングを進めたぐらいです。
洲之内:初めての試みだったので、スケジュールの変更も何度かあったのですが、柔軟に対応いただけたこともありがたかったです。
藤井様(以下藤井):提案いただいたデザインが良かったので「配車アプリのアイコンも作ってもらえませんか?」とお願いしたのを覚えています。



弊社として初めていただくご相談だったのですが、新たな試みとして是非ご協力したいという思いがありましたので、デザイナーへ確認をし、お引き受けいたしました。ご満足いただけましたでしょうか。
藤井:大満足です。ラッピングに関することは一括でお任せください!と言っていただいたのは覚えていますが、まさかラッピングから外れたことまでお願いできるとは思いませんでした。
成果を左右した現場でのとっさの提案





洲之内様はラッピングの現場を見ていただきましたよね
洲之内:はい。ラッピングなんて見たことが無かったので貴重な機会だと思い、見学させていただきました。
米澤さんも立ち会ってもらったのですが、「今のままだとロゴが見えにくいので、当初の予定から少し違う施工をしてもいいですか?必ずご期待に沿える仕上がりにするので」と言われたことを覚えています。
洲之内:変な話ですが、私たちが了承したデザインなので、そのまま貼っても良いわけじゃないですか。でも弊社の課題や目的をしっかり理解してくれているからこそ、現場の提案でより良いものにしてくれる。本当にありがたかったです。
ラッピング後の変化



ラッピング後のお客様からのリアクションについて教えてください
藤井:わかりやすい、という一番聞きたかったお声をいただいています。実際の乗車人数も毎月1,000人を超えており、手ごたえを感じています。
藤井:KPIとして1日あたりの乗車人数を設定しているのですが、目標は6名/日でした。実際にバスの運行を始めてみると、32.1名/日と目標500%超えの実績になっています。
藤井:アプリの登録者数も目標を大きく上回る結果になっています。さらにアンケートを行ったのですが、満足率が97.5%と素晴らしい結果になりました。
洲之内:また、定性的な面でも大きな手ごたえを感じています。弊社は電気という無形商材を扱っているので、ブランド認知をしてもらいにくかった。そこで、オンデマンドバスを通してブランドのイメージを知ってもらうことができ、様々なプレスリリースを打てたので、副次的に強力な認知施策になったと思っています。
デコラティブシステムへの期待



仮にですが、弊社にどんなことでも依頼できる、となったらどんなことをお願いしたいですか?
藤井:今回ラッピングしたオンデマンドバスのミニカーのようなものがあると、広報活動の強力なツールになるのでは?と思っています。実際ラッピングしたものと同じデザインを作成いただくことで、さらなる認知施策につながりますし、ブランディングの観点でも非常に有効であると考えております。

