ラッピングフィルムとは?おすすめのメーカーも紹介

目次

ラッピングフィルムとは

ラッピングフィルムとは、主に自動車のボディに貼り付けてカラーチェンジなどの装飾を行うためのフィルムです。

ラッピングフィルムを自動車に貼り付け、装飾を施す事をカーラッピングと言います。

塗装と異なり、貼ったフィルムを剥がせば元の状態に戻せるため車体の価値を維持しつつドレスアップを楽しめます。

厚さ約0.1〜0.2㎜のポリ塩化ビニルを原材料としたフィルムで、熱を加えると柔らかくなって伸びる性質があります。そのため、車のボディなどの曲面にも綺麗に貼り付けることが出来ます。

メーカーによって製品ラインナップに違いはありますが、単色だけでなくカーボン調などの柄ものもあります。

また、インクジェットフィルムといってインクを印刷して貼り付けられるフィルムをつかって塗装では難しいデザインの車を作ることが出来ます。

ランボルギーニフルラッピング
ランボルギーニフルラッピング

ラッピングフィルムの取扱い

ラッピングフィルムは極端な低温、高温に弱いです。

低温ではフィルムの柔軟性が損なわれ、高温では逆に柔らかく伸びてしまいます。

カーラッピングを行った後のフィルムの寿命はメーカー発表で約3年程度ですが、

  • 屋外に駐車
  • 天候に関わらず乗車
  • 洗車などのメンテナンスをしない

など、取扱い方によっては寿命は短くなります。
▼関連ページ「カーラッピングの洗車・メンテナンスの方法を解説」

ラッピングフィルムのメーカー

ラッピングフィルムは様々なメーカーから発売されています。

中でも代表的なメーカーは

  • 3M™(スリーエム)
  • AVERY DENNISON(エイブリィデニソン)

の二社です。

3M™社のラッピングフィルム

3M™社からはラップフィルムシリーズ1080/2080という製品名でラッピングフィルムが発売されています。
2011年に発売された1080シリーズに比べ、2019年に発売された2080シリーズは柔軟性が向上しています。

様々な質感があり

  • グロス調
  • マット調
  • サテン調

など、全89色のラインナップを取り揃えているため、理想のデザインに仕上げることが出来ます。

フィルム幅が1524㎜と広いため、ボンネットやルーフなど広い部分にも継ぎ目なく貼れるので丁寧に張り込めば塗装と見間違う仕上がりになります。

グロスタイプの製品には、施工跡が残らないようにする「表面保護プロテクションフィルム」というものがついており、貼りつけた後にこのフィルムを剥がすことで美しいフィルム面を出すことが出来ます。

グロスフィルムを保護する表面保護プロテクションフィルム
施工跡が気になりません

全製品の粘着面に施工性を高めるための、コントロールタック™プラスとコンプライ™という機能がついています。

コントロールタック™プラス

コントロールタックで位置決めがしやすい
置いただけでは貼りつきません

画像のように粘着面にガラスビーズが配置されていることで、フィルムを施工面に置くだけでは接着しないため、施工面の上でフィルムを動かすことが出来ます。

スキージーなどで圧着することによってガラスビーズが粘着剤に入り込み、粘着面と施工面が強力に密着します。

コンプライ™

エア抜け機能コンプライの説明画像
溝があることで空気がぬけやすい

フィルムの粘着剤面に溝があることで、スキージーを用いた圧着の際に空気が抜けやすくなります。

これによってフィルムの膨れ空気の入り込みが起こりにくくなるので施工性が大きく向上し、均一に仕上げることが出来ます。

製品の品質はもちろん、施工性の高さや製品ラインナップの豊富さから弊社でカーラッピングを行う場合は3M™社のラップフィルムを使用しています。
▼3M™ラップフィルム公式ページ

AVERY DENNISON社のラッピングフィルム

AVERY DENNISON社からはAvery Dennison Supreme Wrapping Film(エイブリィシュプリームラッピングフィルム)という製品名でラッピングフィルムが発売されています。

3M™社と同様に1.52m幅のフィルムであるため継ぎ目無く貼ることが出来ます。

グロスやマットなど様々な質感で全79色の製品ラインナップです。

フィルムがカラー層とクリア層の二層に分かれており、鮮やかさに優れています。

米国特許を取得しているEasy Apply RS™技術を取り入れた増粘剤を使用しているため、空気が抜けやすくフィルムの貼りなおしを行いやすいので位置決めが簡単です。

こちらの製品を利用しているラッピング店も多く、信頼できるブランドです。
▼エイブリィデニソン公式ページ

ラッピングフィルムの貼り方

ラッピングフィルムの施工はおおまかに

  1. ボディを清掃、脱脂
  2. フィルムを余裕を持ったサイズでカット
  3. 全体にテンションをかけて可能な限り皺をなくしボディにセットする
  4. 平面や緩やかな2次曲面をスキージーやラッピンググローブを使って圧着
  5. 3次曲面にはヒートガンを使用してフィルムを伸ばして施工
  6. フィルムの端を90~110℃にし、折り返して下地が見えないように張り込む
  7. ポストヒーティングによってフィルムの縮みを防ぐ

という手順で行います。

ラッピングフィルムを自分で貼る方法については「カーラッピングは自分で出来る?プロが動画で解説」で動画を用いて詳しく解説しています。

ラッピングフィルムの買い方

施工店へカーラッピングを依頼する際には自分でラッピングフィルムを購入する必要はありません。

一方でDIYでカーラッピングを行いたい方は楽天やAmazon、各社の通販サイトでラッピングフィルムを購入します。

弊社でも販売を行っているので是非ご利用ください。
▼弊社販売サイト「シザイーストア」はこちらから

カー用品店でもラッピングフィルムを販売しているところは少ないため、ほとんどの人はネット通販で購入することになります。

この時、スマホやパソコンの画面で見るフィルムの色と実際のフィルムの色は微妙に異なります。
そのため、実際に手元に届いたフィルムがイメージと違っていたということが起こります。
失敗を防ぐため、いきなりフィルムを購入するのではなく商品カタログやサンプルを確認しましょう。

ラッピングフィルムの選び方

ラッピングフィルムを自分で購入する際は、このページで紹介した

  • 3M™社
  • AVERY DENNISON社

どちらかのラッピングフィルムを選ぶことをお勧めします。

1mあたり1万円前後と安価ではないフィルムですが、施工性が高いのでDIYでも失敗しにくいからです。

価格だけで、安いフィルムを選んでしまうと、

  • 柔軟性がなく貼り付けが難しい
  • 空気が抜けず、気泡が入る

と失敗の原因になります。

プロの業者に施工をお願いする場合は、業者にフィルム選びを任せて問題ありません。

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