カーラッピングとはラッピングフィルムという専用のフィルムを車に貼り、色やデザインを変えることです。
一般的な乗用車をラッピングする際の税別価格は
- フルラッピングで120万円~
- ボンネットの部分ラッピングで12万円~
- ルーフの部分ラッピングで12万円~
- ミラーの部分ラッピングで5万円
となります。
ラッピング価格は車種や施工業者、施工内容により大きく異なります。
そのため、これはあくまで参考とし、施工業者に見積依頼をして実際の価格を確認しましょう。
塗装と違い、フィルムを剥がせば元の色に戻せる事が大きなメリットです。
一方で耐久年数がおおよそ2~3年であることがデメリットです。
車体全てにフィルムを貼るフルラッピング、ボンネットなど一部のみフィルムを貼る部分ラッピングがあります。自分でカーラッピングを行うこともでき、費用を抑えられます。
一方でDIYでのラッピングは失敗することも多いのでまずはミラーなど小さな部分ラッピングから始めましょう。
カーラッピングとは
一般的に、カーラッピングとは下の画像のようにラッピングフィルムという専用のフィルムを貼り付けて、車の色やデザインを変えることを言います。
広い意味ではキッチンカーやトラックなどの商用車にオリジナルのデザインを施すことも指します。

高級車の車体すべてにフィルムを貼り付けるフルラッピングを行い、カラーチェンジとリセールバリューの維持をするためのものでした。
基本的には一色のフィルムを貼り付けますが、オリジナルのデザインを貼り付ける事も出来ます。
フルラッピングと部分ラッピング
カーラッピングは
- 車全体をラッピングフィルムで覆うフルラッピング
- 一部分にフィルムを貼り付ける部分ラッピング
の二つに大きく分けられます。
フルラッピング
画像のように車全体にラッピングフィルムを貼り付けます。

印象を大きく変える事ができますが、その分費用がかかります。
高級車のオーナー様が新車で購入した際にフルラッピングを行い、数年乗ったのちにラッピングを剥がして販売されるケースが多く見受けられます。
部分ラッピング
ボンネットやルーフ、窓モールなど車の一部にラッピングフィルムを貼り付けます。

フルラッピングに比べて、費用を抑えることが出来るのでカーカスタムの一環として楽しまれている方が多いです。
車のラッピングにかかる費用
カーラッピングの価格は
- フルラッピングか部分ラッピングか
- 車種や車の大きさ
によって変わります。ここでは一般の方に向けてラッピングフィルムを使った場合の金額を紹介します。
3M社のラップフィルムを使い乗用車にカーラッピングを行った場合の税別価格の目安は以下の通りです。
フル(全体)ラッピング | 80~160万円前後 |
ボンネットの部分ラッピング | 10~20万円前後 |
ルーフの部分ラッピング | 10~20万円前後 |
ミラーの部分ラッピング | 4~7万円前後 |
カーラッピングにかかる費用は
- 車の大きさや車種
- オリジナルのデザインを施すか
- ドアの取り外しなどの作業があるかどうか
などで変わるので一度施工業者に見積を依頼しましょう。
カーラッピングを自分で行うことは出来るのか
カーラッピングを自分でDIYすることも出来ます。
工賃が不要なので安くなるかもしれませんが、
- ヒートガン、スキージー等の工具
- ホコリが入らない作業環境
が必要なため、ハードルが高いです。
もし自分でDIYをする場合は
- フィルムメーカーによって施工性が違う
- 最初は小さく、平面の部分から貼る
- 小さなサイズのフィルムで色を確認する
- 施工箇所にキズやサビがないか確認する
といったポイントに注意しましょう。
▼関連ページ「カーラッピングは自分で出来る?プロが動画で解説」
カーラッピングと塗装の違い
カーラッピングと塗装の違いは次の三つです。
- ラッピングフィルム特有の色や質感
- フィルムを剥がすことで元の色に戻せる
- 汚れの防止になる
ラップフィルム特有の色や質感がある
カーラッピングに使われるフィルムはカーボン調、マット調など様々な質感があります。
そのため、塗装では出せない風合いを出すことが出来ます。
また、オリジナルのデザインを印刷したフィルムを貼り付けることも出来ます。
フィルムを剥がすことで元の色に戻せる
塗装と異なり、貼っているフィルムを剥がすことで元の色に戻すことが出来ます。
「本当は個性的な色の車が好みだけど、売りに出すときの事を考えて無難な色を選んでいる」という方はカーラッピングによって好みの色を楽しんだ後、売りに出す時にフィルムを剥がすことで好きな色を楽しみつつ販売価格を維持できます。
汚れの防止になる
物理的にフィルムを車体に張り付けるため、元の塗装を保護することが出来ます。
ただし、プロテクションフィルムとは異なり、キズや汚れを防ぐ目的で作られているものではないので過信はしないようにしましょう。
▼関連ページ:カーラッピングのデメリットとメリットを塗装と比較して紹介
カーラッピングとプロテクションフィルム
カーラッピングに使うラッピングフィルムと同じように車に貼るフィルムに、プロテクションフィルムがあります。
ボディをキズから守る事が目的のフィルムで比べると次のような違いがあります。
ラッピングフィルム | プロテクションフィルム | |
素材 | 塩化ビニル | ポリウレタン |
厚さ | 約0.1㎜ | 約0.2㎜ |
目的 | デザイン変更 | ボディの保護 |
ラッピングフィルム程のカラーバリエーションはありませんが色付きのプロテクションフィルム(PPF)という商品もあります。
ただ、プロテクションフィルムはラップフィルムに比べて硬いため、車体の隙間へ巻き込んで貼ることが難しく、元のボディ色が隙間から見えてしまう事があります。
▼関連ページ:「プロテクションフィルムとは?メリットとデメリットや費用を解説」
カーラッピングの注意点
カーラッピングの注意点としては
- ラップフィルムが2~3年で寿命を迎える
- 洗車の際に気を付ける事がある
などが挙げられます。
ラッピングフィルムの寿命
ラッピングフィルムはおおよそ2〜3年が寿命です。
日光や雨によって色あせなどの劣化があることや、それ以上貼っておくと剥がす際に糊が残ってしまう可能性が出てきます。
3M社のラッピングフィルム、「3M™ ラップフィルム シリーズ 1080/2080」は公式カタログで日光や雨などへの耐久性が垂直面で3年、水平面で1年となっています。
あくまで目安の数値なので、屋根のない駐車場に停めていたり、不適切な洗車を行った場合はこれより早く劣化します。
ラッピングした車の洗車方法
カーラッピングした車を洗車するときは、水で表面の砂や埃を洗い落とした後に中性洗剤を使ってスポンジで優しく拭いてください。
洗車機の使用は可能ですが、ブラシのないシャワータイプを推奨します。洗車後は速やかに水分を柔らかい布で拭いてください。
ラッピング後の洗車方法については「カーラッピングの洗車・メンテナンスの方法を解説」で詳しく解説しています。