カーラッピングは自分でDIY出来る?プロが動画で解説

カーラッピングは車にラッピングフィルムを貼り付けて、車体の色や質感を変えるカーカスタムです。
一般的には専門の業者に依頼して行うのですが、材料や施工道具は一般の方でも購入できるので自分でDIYすることもできます。
▼カーラッピングをプロに依頼したい方はこちらからお問い合わせください。

目次

カーラッピングは自分でDIY出来るのか

カーラッピングを業者に頼らず自分でDIYすることは可能です。
材料や施工道具は弊社をはじめ、様々なサイトで買うことが出来ます。
▼カーラッピングの材料や施工道具の購入はこちらから

ミラーやドアなど小さいパーツであれば一人で貼れますし、ボンネットのような広い部分でも二人以上で協力すれば貼ることが出来ます。

しかし、車全体をラッピングするフルラッピングや塗装に近い綺麗な仕上がりを求める場合は専門業者に依頼しましょう。

カーラッピングを自分でDIYする場合の費用

カーラッピングを自分で行う場合にかかる費用は

  • 材料であるラッピングフィルム代
  • 施工道具代

です。施工道具を持っている場合は、ラッピングフィルム代だけで済みます。
カーラッピングにかかる費用は「車のラッピングにかかる費用の目安を紹介」で詳しく紹介しています。

ラッピングフィルム代

ラッピングフィルムは1mあたり数千円〜約1万円と幅広い価格帯のものがありますが、あまりに安価なものはフィルムが固くて柔軟性がなかったりしてして扱いにくいため、DIYの際は3M社のラップフィルムなどメジャーなブランドの製品をお薦めします。

扱いにくいだけでなく、耐久性も低いため約1万円/m程度の製品をお勧めします。

ラッピングフィルムは施工する部分によって使用m数が変わります。(幅1524㎜の場合)

ラッピングする箇所必要な長さ
車全体(フルラッピング)20~30m
ボンネット3~4m
ルーフ3~4m
ミラー(左右)1~2m
カーラッピングに必要なフィルムの長さ

ラッピングをする部位ごとに必要なフィルムの長さの目安を表にまとめました。
ラッピングフィルム代は紹介した長さ×フィルム1mあたりの料金が目安になります。

ラッピングフィルムを購入する際には必要な長さより1~2m多めに購入しておくと失敗しても安心です。

施工道具代

カーラッピングにはフィルムだけでなく、DIY用の道具が必要です。

カッターナイフなど、一般的な工具を除いて必要な道具と価格を表にまとめました。

道具名用途価格
スキージー(ヘラ)フィルムの圧着500円前後
ヒートガンフィルムを温めて伸ばす3,000円前後
ナイフレステープフィルムを切る4,000円前後
カーラッピングの施工道具の価格表

最低限必要な道具は以上ですが、他にも細かい隙間にフィルムを貼り込むためのラップスティックや、フィルムの位置決めに使用するマグネットなどは用意しておいた方が便利です。
▼カーラッピングの材料や施工道具の購入はこちらから

カーラッピングを自分でDIYする手順

まずはカーラッピングの大まかな流れを解説します。

パーツごとの施工方法はページ下部で動画を交えて紹介します。

STEP
洗車と脱脂

車の表面のゴミや埃を取り除くため、市販のクリーナーや薄めたアルコールなどで洗います。

ラッピングフィルムは埃をとても嫌うため、しっかりと洗い、拭きましょう。

また、貼り付ける面に油分が残っているとフィルムが張り付きにくいのでスプレーで脱脂を行います。

STEP
位置決め

マグネットやマスキングテープを使い、貼る位置にフィルムを乗せて位置を決めます。

STEP
ラッピングフィルムを切る

貼りたい部位の大きさに合わせて、大まかにフィルムをカットします。

マーカーなどで目印をつけて、車体を傷つけないようにフィルムを浮かしてカットします。

後ほど形を整えるので貼り付ける箇所より大きくカットしましょう。

STEP
貼り付け

位置を決めたらいよいよ貼り付けます。

フィルムを引っ張り、中心から外側に向かってテンションをかけ、皺のない状態で貼り付けます。

中心部を貼り付けたら、スキージーを使って外側へ空気を逃がしながら圧着していきます。

もし空気が抜けきらない場合はカッターで小さな穴を開けて抜きます。

曲面に貼る時はヒートガンを使ってフィルムを温め、伸ばしながら貼り付けます。

伸ばしたフィルムはそのままで可塑剤の影響で縮んでしまうので、ヒートガンで可塑剤を蒸発させます。

可塑剤を蒸発させる作業をポストヒーティングと呼びます。
ポストヒーティングを行わないと、フィルムの縮みが剥がれに繋がります。

STEP
仕上げ

貼り付け終わったら、端をしっかりとパーツの内側へ巻き込んで貼り付けましょう。

この時、事前にナイフレステープを貼っておくことで綺麗にフィルムをカットすることが出来ます。

カッターでフィルムを切る場合はハーフカットと呼ばれる、車体には刃を当てずにフィルムをカットする技法を使います。

しかし、DIYでハーフカットを行うことは難しいので、その場合はナイフレステープを使った方がいいでしょう。

ナイフレステープとは中にワイヤが入ったテープです。
ラッピングフィルムをカットしたい場所にあらかじめ貼っておけば、中のワイヤを引き出して車体を傷つけずにフィルムをカットできます。

カーラッピングを自分でDIYする時の注意点

カーラッピングを自分でDIYする際には以下の点にご注意ください。

  • 用意するラッピングフィルムの量
  • 作業環境
  • 施工するパーツ

ラッピングフィルムは多めに用意する

ラッピングフィルムは必要なサイズぴったりでなく、1〜2m程度多めに購入しましょう。

必要なサイズぴったり購入してしまうと、失敗した際にカバー出来ないためです。

埃の入らない屋内で作業する

ラッピングフィルムは屋内ガレージなど埃のない環境で貼りましょう。

屋外でラッピングを行うと、土埃などの細かいゴミが入ります。

そうすると、フィルムが浮いて不格好になったり、剥がれやすくなってしまいます。

気温は20℃前後で貼りつける

カーラッピングに用いられるラッピングフィルムの原料は塩化ビニルです。
塩化ビニルは「熱可逆性」といって温めると柔らかくなる性質があるので、それを利用して自動車のボディにぴったりと貼り付けます。

気温が高い夏の昼間などはフィルムが常に温まり、伸びてしまいます。
反対に、気温が低すぎるとフィルムが硬くなってしまいます。

どちらにしてもフィルムが扱いにくくなってしまうため、20℃前後の気温で施工をしましょう。

最初は小さなパーツから貼りつける

ラッピングを初めて自分でやる方は、いきなりボンネット等の大きなパーツから貼り付けずにミラーやピラー、窓モールなど小さなパーツから挑戦しましょう。

パーツごとのDIYでのラッピング方法

パーツごとのラッピング方法を動画を交えて解説します。

文字ではわかりづらい点も、動画を見ながら作業すると理解しやすいと思います。

ボンネットのラッピング

ボンネットのラッピングVol1
ボンネットのラッピングvol2

ボンネットのラッピングを行う際のポイントは

  • フィルムのサイズはボンネットの1番広いところから両端10cm程余裕を持つ
  • 貼り付け前にボンネットを開けて内側も掃除する
  • 中心部から外側に向かって貼る
  • フィルムをカットする時に巻き込み部分を残す

です。詳細は動画をご覧ください。

ミラー

ミラーのラッピング方法

ミラーのラッピングを自分で行う際のポイントは

  • 貼る箇所を3分割する
  • ナイフレステープを適切に使う

です。ミラーは形が立体的で、1枚のフィルムで貼ることが難しいため、3つの部分に分けてラッピングをします。

ドアのラッピング

ドアのラッピングはドアハンドルを

  • 外して行う
  • つけたまま行う

二つのパターンを動画で解説します。

ドアハンドルを外して行う場合

ドアハンドルを外す場合のラッピング

ドアハンドルをつけたまま行う場合

ドアハンドルを付けたままラッピング

バックドアのラッピング

バックドアのラッピング

バックドアをラッピングする時のポイントは

  • 上部から貼り付け、ナンバープレート周りは最後に詰める
  • ドアを開けた状態でアウトラインの処理をする

の2点です。

フェンダーのラッピング

フェンダーのラッピングvol1
フェンダーのラッピングvol2

フェンダーは

  • 横、縦の順にテンションをかける
  • フィルムに切り込みを入れて上部をラッピング

することがポイントです。後編の動画では、貼りつけた後のカッティングについてポイントを抑えて解説しています。

フロントバンパーのラッピング

フロントバンパーのラッピング
フロントバンパーのラッピングvol2
  • ナンバープレートを外してから貼り付ける
  • 上から下へ貼り付ける
  • グリル周りは丁寧にカットを行う

のがポイントです。

綺麗な仕上がりを求めるならプロへ依頼を

カーラッピングを自分で行う方法や、気を付けるポイントを解説しました。

綺麗に仕上げるにはパーツの脱着や、丁寧なフィルムカットなどDIYで行うには難しいポイントも多いです。
もし、

  • フルラッピング
  • カッターナイフでの施工に不安がある
  • 塗装に近い綺麗な仕上がり

を希望されるなら、是非プロの業者へ依頼しましょう。

▼無料のお問い合わせはこちらから。

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