自動車に専用のフィルムを貼り付け、カラーチェンジをしたりオリジナルのデザインを貼り付けることが出来るカーラッピング。個人ではカーカスタムとして、法人では主に自社の宣伝広告として行われます。
このページではカーラッピングで後悔しないために気を付けるポイントを個人、法人それぞれの目線から解説します。
個人がカーラッピングで後悔しない4つのポイント
カーラッピングをお考えの個人が気を付けるべきポイントは
- 価格だけでラッピング業者を選ばない
- DIYは小さく始める
- 事前にサンプル等をしっかり確認する
- ラッピングを剥がす時のことも考えておく
の4つです。
価格だけでラッピング業者を選ばない
多くの業者では車全体をラッピングしようとすると100万円前後が必要です。
ラッピング費用には施工費と材料費が含まれています。
安くラッピングを済ませようとすると、材料費を落として安価なラッピングフィルムを使うことになります。
そういったフィルムは施工が難しく、思い通りの仕上がりになりにくいだけでなく、劣化も早いため後悔する結果となってしまいます。
そのため、ラッピング業者を選ぶ際には価格だけでなく技術や使用するフィルムにも考慮して選ぶようにしましょう。
具体的にはエイブリィデニソンや3M™といったメーカーのフィルムを使用していれば問題ないでしょう。
DIYは小さく始める
DIYでカーラッピングを行う場合は、信頼のできるメーカーのフィルムを使ってミラーなど小さな部分から行うことをお勧めします。
いきなり大きな面積を貼ろうとすると
- フィルムの長さが足りず、貼り切れない
- フィルムを切る際に車体を傷つけてしまう
- うまく伸ばせずにフィルムが変色してしまう
- 細かな部分を張り込めず、下地が見えてしまう
といった失敗がしやすくなります。また、カーラッピングにはヒートガンやスキージーなどの施工道具を扱う必要があるため、そういった意味でもまずは小さな部分ラッピングから始めてみましょう。
事前にサンプル等で色を確認する
ラッピングフィルムは実物とスマホなどの画面を通して見る場合で、色味が異なります。
施工店にお願いする場合は実際のフィルムやサンプル帳で色味を確認し、DIYでやる場合は少量のフィルムを購入するなどしてイメージと実物に違いがないようにしましょう。
実際に施工してから「思っていたものと違う」という風に後悔しないよう事前確認は必須です。
ラッピングを剥がす時のことも考えておく
ラッピングを行ってから数年経つと
売りに出すのでラッピングを剥がしたい
別の色に張り替えたい
とラッピングを剥がすことがあります。そもそもラッピングフィルムは1度貼れば永遠にその状態を保てるわけではなく、メーカー(3M™社)発表で約3年が寿命です。
それを超えて使用すると、剥がす時に車体へ糊が残る可能性があります。また、フィルムを貼る箇所の塗装にサビや傷があると剥がす際にキズが広がったり、塗装が剥がれてくることもあります。
法人のカーラッピングで後悔しない4つのポイント
法人のカーラッピングは自社の宣伝や、イベント等の装飾を目的として行われます。
ラッピングの面積も営業車に会社名やロゴだけを入れる小規模なものから、トラックへの全面ラッピングのような大規模なものまで様々です。
我々のように法人向けのカーラッピングを行っている会社は多くはありませんが、そんな中でも良い会社を見分けるポイントを4つご紹介します。
複数台で統一したイメージに仕上げられるか
法人で営業車や配送車にラッピングを行う場合は複数台への施工が多くなります。
そうなると様々な車種や年式の車体へ同じイメージのラッピングを行う必要があります。
正式な図面を事前に準備できないと、貼り位置やサイズがバラバラになってしまうことがあります。
また、地域をまたいで複数の車体にラッピングを行う場合は同じデザインや色味を出せる事が必須なので、法人がカーラッピング業者を選ぶ際には多くの車種のテンプレートを保有し、各車両で統一したデザイン・色の提案ができる業者を選ぶ必要があります。
効果的なプロモーションについて提案してくれるか
多様な車の形状について理解し、最も効果的に広告をアピールできるようにデザインを提案してくれる業者を選びましょう。
仕様状況を想定してフィルムを提案してくれるか
カーラッピングに使われるフィルムには様々な種類があります。
- 使用期間
- 定期的に張り替えるかどうか
- 貼る面積
- デザインの内容
こういった要素をしっかりとヒアリングし、予算の範囲内で適切なフィルムを提案してくれる業者を選べば後悔はないでしょう。
デザイナーが社内にいるか
カーラッピング業者が「自社でデザイナーを抱えているかどうか」も重要な要素です。
カーラッピング専門のデザイナーであれば、車の事をよく理解したデザインを提案してくれます。
直接やり取りすることにより、
- ニュアンスが伝わりやすい
- デザインの納期も外注デザインより短縮できる
といったメリットがあります。
逆に、デザイナーが外注であったり、車に不慣れだと予算内で希望の仕上がりにならないことがあります。
「自社でデザイナーを抱えているカーラッピング業者に依頼する」こちらは、カーラッピングで後悔しないというよりスムーズに依頼を進めるポイントかもしれません。