OOH広告とは
OOH(Out of Home)広告とは看板などの屋外広告を指す言葉です。
テレビCM、新聞・インターネット広告のような屋内で人々の目に入るものとは異なり、屋外で表示される広告全般をいいます。
OOH広告の例
OOH広告は多様な種類がありますが代表的な物が
- 屋外看板
- ラッピング広告
- 交通広告
です。
屋外看板
ビルの屋上や壁面などに設置された看板に出稿する広告です。
自社ビルに設置したり、広告面として提供されているビルなどに広告費を払って出稿します。
社名や自社製品・サービスの認知を高める目的で行われる事が多いです。
ラッピング車両
ラッピング車両は広告を印刷したフィルムを貼り付けた車です。
街中を走らせることで、OOH広告として機能します。
設置される看板と違い、広告が動くので能動的に多くの人に見てもらうことが出来ます。
公共交通機関に広告を掲載する場合は利用者が多い路線程、広告費が高くなります。
交通広告
交通機関に掲載する広告です。
電車やバスの中吊り広告、駅構内のデジタルサイネージやタクシーで流れる動画広告が当てはまります。
▼関連ページ「ラッピングバスの特徴とかかる費用を紹介」
OOH広告のメリット・デメリット
インターネット広告やテレビCMと比べるとアナログなイメージのあるOOH広告ですが、特有のメリットがあります。
一方でデメリットもあるため、併せて紹介します。
メリット
地理的ターゲティング性が高い
OOH広告のメリットとして1番に挙げられるのが、地理的ターゲティング性の高さです。
ビルや駅構内、バスなど特定の地域の人が利用しやすい場所に広告を出すことが出来るので、ターゲットとなる客層が多い地域を狙ってPRができます。
反復性が高い
日々利用する場所に広告があれば、それを複数回見ることが多いので印象に残りやすいです。
無意識の内に商品を認知してもらうことができます。
マイナスイメージを持たれにくい
OOH広告は嫌悪感を抱かれにくいのもメリットです。Web広告などは見たいコンテンツを遮って広告が流れるので場合によっては広告と商品に悪いイメージを持たれることもあります。
一方でOOH広告であれば、生活の中で自然と目に入るのでそういったことが起こりにくいと言えます。
デメリット
OOH広告はWeb広告と違って正確な効果測定が行いにくいというデメリットがあります。
その広告によってどれくらい売上があがったのか、何人に見られたのかなどを知るためにはアンケートを行うなどをしなければなりません。
おすすめのラッピング広告
OOH広告を行う上でぜひ検討して頂きたいのがラッピング広告です。
自社ビルや駅などへ大規模にラッピング広告を行えば非常にインパクトがあり、人々の目を引きます。
また、自社車両へラッピング広告を行えばランニングコストをかけずに日々の業務の中で広告宣伝をすることが出来ます。
バスや地下鉄の公共交通機関へラッピング広告を出稿すれば費用こそかかるものの、多くの人へ広告を届けることができます。
地域ターゲティング性が高いため、地域密着型ビジネスとはとても相性がいいです。
▼関連ページ「ラッピング広告とは?効果や活用事例を紹介」
DOOH広告
OOH広告の一種にDOOH広告というのがあります。
DOOH広告とは
DOOH(”Digital” Out of Home)広告とはデジタル屋外広告です。
- 都市圏にある屋外広告ビジョン
- 駅や空港などの交通施設
- ショッピングモールやオフィスなどの商業施設
モニター等のデジタルサイネージを使って表示するOOH広告を指します。
従来のOOH広告に比べて
- 表示する広告を変更するのが用意
- 動画を流すことができる
といった理由から出稿場所が増えています。
DOOH広告とOOH広告
DOOH広告は従来のOOH広告より優れているように思われます。
しかし、それぞれメリットとデメリットがあります。
従来型の広告であればアナログ媒体なため、設置が容易です。また、掲載に使用するフィルムや印刷機も進化しており、多様な表現の広告を色々な場所に出すことができます。
デジタル、アナログのどちらが優れているというよりは目的に合わせて最適な選択をするようにしましょう。
OOH広告の将来性
コロナ禍で人々が外出を控えている間はOOH市場は落ち込んでいましたが、人々が外出するにつれて活気を取り戻しています。
実際に、デジタルサイネージがけん引する形で、OOH広告市場は右肩上がりに成長すると予測されています。
2021年のデジタルサイネージ広告市場規模は594億円の見通し2025年には1,083億円と予測【CARTA HOLDINGS調査】
また、OOH広告の国際団体は
「OOHメディアの2022年の売り上げは、コロナ禍前の2019年の売り上げを超えて、過去最高を記録。それ以降も、CAGR(年平均成長率)は4%で成長見込み」と発表しました。
2025年にはデジタルサイネージだけで1,083億円の市場になるとの予測があります。
オンライン広告の市場規模の大きさはよく話題になりますがOOH広告もまだまだ成長市場であるのです。