車のラッピングにかかる費用やメリットデメリットを紹介

車にラッピングフィルムという専用のフィルムを貼り付けて、ボディの色や質感を変える事をカーラッピングと言います。

塗装と違い、フィルムを剥がせば元の色に戻せるので中古車としてリセールする時の価格を維持したままカスタムを楽しむことが出来ます。
カーラッピングにかかる費用とメリットやデメリットなどを総合的に紹介します。

目次

カーラッピングにかかる費用

カーラッピングを行う際は業者に施工を依頼するか、自分でDIYするかの2つの方法があります。

業者に依頼する場合のカーラッピング費用

ラッピングフィルムでカーラッピングする場合の費用表

カラーチェンジを目的としてラッピングフィルムを使った施工を行う場合の費用の目安は以下の通りです。

車全体にフルラッピング80~160万円前後
ボンネットの部分ラッピング10~20万円前後
ルーフの部分ラッピング10~20万円前後
ミラー(左右)の部分ラッピング4~7万円前後
施工業者にラッピングを依頼する場合の費用

表に記載のない場所でもラッピングの施工を承ります。無料でお見積りを行うのでお気軽にお問い合わせください。

この金額はあくまで目安です
実際はお客様の車を確認して、どのようなラッピングがしたいかをヒアリング、その内容をもとに見積を作成します。
見積を確認していただき、ご納得頂けた場合のみラッピングを行います。

プロテクションフィルムの費用表

車体の保護を目的としてペイントプロテクションフィルムを施工する場合の目安は以下の表の通りです。

車全体にフルラッピング150万円前後
フロント回りセット(バンパー・ボンネット・フェンダー・ミラー)45万円前後
プロテクションフィルムの施工費用

ラッピングフィルムを用いた施工と同じく、あくまで目安の金額です。
また、記載の箇所以外に部分的なラッピング施工もできるので一度お問い合わせいただくか、価格表をダウンロードしてください。
▼関連ページ「プロテクションフィルムとは?」

DIYでカーラッピングを行う費用

DIYでカーラッピングを行う費用は、施工代がかからない分業者に頼むより安くなります。

ヒートガン等の施工道具を持っている場合は、車体の大きさに応じたラッピングフィルム代のみが必要になるので

フルラッピング20~30万円
ボンネットの部分ラッピング3~4万円
ルーフの部分ラッピング3~4万円
ミラー(左右)1~2万円
ラッピングフィルムの材料費表

程度が目安です。安価なフィルムを使えば費用は抑えられますが、施工が難しいためDIYの場合1mあたり1万円前後のフィルムを使用しましょう。
DIYのやり方などをまとめた関連ページ:「カーラッピングは自分でDIY出来る?プロが動画で解説」

カーラッピングにかかる費用が高額になる理由

カーラッピングにかかる費用をはっきりと記載している会社はあまりありません。
というのもラッピングの費用は施工内容やどの程度のクオリティを求めるかで大きく変わるからです。

オーダーメイドスーツが生地や裏地、ボタンなどの素材や仕上がりによって大きく価格が変わることをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

施工内容による費用の変動

ラッピングを行う面積が大きければ大きいほど、材料費と作業費が高くなります。

つまり、同じように車体全体をフルラッピングする場合でも車体の大きい車の方が高額になります。
これはルーフやボンネットなどの部分ラッピングでも同じです。

また、ボディに凹凸が多いなど複雑な車はフィルムを貼りつけるのが難しいのでそうでない車に比べて施工費が高くなります。

具体的にはベンツのGクラス(ゲレンデ)などは施工費がやや高くなります。

他にも

  • ランボルギーニ
  • フェラーリ
  • ロールスロイス

等の高級車はボディ形状が特殊であることが多いので、そうでない車に比べて費用がかかる傾向があります。

求めるクオリティによる費用の変動

カーラッピングは基本的に車のボディ表面にラッピングフィルムを貼りつけてボディの色・質感を変更します。
そのため、ドアやボンネットの内側は貼る前の塗装が見えている状態です

フィルムを貼っていることが分からないように塗装を覆い隠そうとすると、ドアやボンネットの内側までフィルムを貼り込む必要が出てきます。
そうすると、部品を脱着する手間が必要になるため、施工費が高くなります。

費用に大きく関係するポイントなので、施工前に担当者と施工内容についてしっかりと打ち合わせしましょう。

カーラッピングを剥がすのにかかる費用

ラッピングしたフィルムの剥がしを業者に依頼するとフルラッピングの場合で10万円程度の費用がかかります。
この金額はラッピング後3年以内のもので、それ以上経つと糊が残りやすくなるので追加の費用が必要です。
自分で剥がすことも出来ますが、糊が残ってしまったり、塗装の一部が剝がれてしまう可能性もあるので慎重に行いましょう。

カーラッピングとは

カーラッピングとはラッピングフィルムという専用のフィルムを貼り付けて、車のボディ色や質感を変えるカーカスタムです。
痛車や、商用車への車両ラッピングも同じようにカーラッピングで行います。

塗装を保護しつつ、好みのボディ色へカスタマイズできるので近年人気が高まっています。

カーラッピングのメリット

カーラッピングの最大のメリットは、貼ったフィルムを剥がせば元の状態に戻せることです。
新車で購入した車にラッピングをして、色に飽きたら剥がすことでカーライフを長く楽しめます。

また、中古車市場で人気のボディカラーの車を購入し、好みの色にラッピングして乗った後売却することで販売価格を高く保つことができます。

車の資産価値の維持という観点からはもう一つメリットが挙げられます。
車体をフィルムで覆ってしまうため、紫外線や汚れから塗装を保護してくれます。つまり、新車として購入直後にカーラッピングをすることで塗装を美しいまま保てるので、資産価値の維持に繋がるのです。

また、好きなデザインをフィルムに印刷して貼り付ける事もできるので塗装に比べて表現の幅が広いこともメリットです。

カーラッピングのデメリット

カーラッピングのデメリットは塗装と比較して寿命が短いことです。

塗装でカラーチェンジを行った場合、適切なメンテナンスを行うと10年程度は綺麗な状態を保てます。
一方、カーラッピングに使うフィルムの寿命はメーカー発表でおよそ3年と短いです。

3年以上貼っておくこともできますが

  • フィルムを剥がす際に糊が残りやすい
  • 剥離費が必要以上にかかる
  • フィルムが色あせてくる

といったことが起こるため、3年程度で剥がすことを推奨しています。他にも注意するべきポイントがいくつかあるので、以下の関連ページで紹介しています。
▼関連ページ:カーラッピングのデメリットとメリットを塗装と比較して紹介

カーラッピングが普及したきっかけ

カーラッピングに使うラッピングフィルムは1994年に誕生し、それまで塗装でしか出来なかったカラーチェンジがフィルムによって出来るようになりました。

日本では、2000年4月に都営バスをラッピングバスとして使用したのが広く普及したきっかけと言われています。

個人でのカーラッピングは、高級車オーナーが車の購入と同時にラッピングをして数年間楽しんだ後に資産価値を保ったまま売却していたのが、徐々にカーカスタムとして多くの人に広まっていきました。

海外では様々な大会も開かれるなど、カーラッピングは盛んに行われています。
日本でも車好きを中心に徐々に人気が出てきています。

ラッピングに使うフィルム

ラッピングに使われるのはポリ塩化ビニルを原料としたラッピングフィルムです。
厚さは0.1~0.2㎜と薄く、熱を加えると伸びる性質があるので車のボディにぴったりと密着します。

  • 3M™社のラップフィルム
  • AVERY DENNISON社のシュプリームラッピングフィルム
  • HAPPYKREUZ社のカーラッピングフィルム

など、多くの会社から様々な製品が発売されています。
▼関連ページ「ラッピングフィルムとは?おすすめのメーカーも紹介」

フルラッピングと部分ラッピング

カーラッピングは

  • 車全体をラッピングフィルムで覆うフルラッピング
  • 一部分にフィルムを貼り付ける部分ラッピング

の二つに大きく分けられます。

フルラッピング

ランボルギーニフルラッピング
ランボルギーニフルラッピング

画像のように、車体全体にラッピングを施すことをフルラッピングと呼びます。
車体の印象を大きく変えることができ、塗装を保護する効果も期待できます。

一方で施工価格が100万円前後になることも珍しくありません。

部分(パート)ラッピング

部分ラッピングの事例
部分ラッピングの事例

フルラッピングと違い、ボンネットやルーフなど車体の一部にラッピングを行います。
塗装を保護する効果はフルラッピングに劣りますが、比較的安価に印象を変えることが出来るので、人気のラッピング方法です。

デザインラッピング

通常のカーラッピングに使われるラッピングフィルムは単色ですが、画像のようにオリジナルのデザインを印刷してラッピングすることもできます。

法人向けのラッピング車両に使われることが多いですが、個人で楽しむこともできます。

人気のカーラッピング方法

メッキ部分のブラックアウト化

車体のブラックアウト化は全体が引き締まり、スポーティーな印象になるため人気のラッピングメニューです。
特にメッキモールのブラックアウト化は比較的安価に行うことが出来るため、ラッピング初心者にもおすすめです。

欧州車特有のメッキ部分に発生する白濁を防ぐ効果もあります。

マット化

フルラッピングをした車

艶を消すマット化は高級感と存在感が出るため、人気の高いメニューです。

マット系のフィルムは、少し磨くと艶が出てしまうため、取扱いに注意が必要です。

ハイグロス化

欧米や中国など、カーラッピングが盛んに行われている地域でブームになっているのがハイグロス化です。

マット化とは逆に艶感の強いフィルムを使うことで、鏡のような輝きをもつボディになります。
3M™社からは従来のグロスフィルムより輝きの強いハイグロスシリーズが発売されています。

カーラッピングの注意点

カーラッピングの注意点としては

  • ラップフィルムが2~3年で寿命を迎える
  • 洗車の際に気を付ける事がある

などが挙げられます。

ラッピングフィルムの寿命

ラッピングフィルムはおおよそ2〜3年が寿命です。
日光や雨によって色あせなどの劣化があることや、それ以上貼っておくと剥がす際に糊が残ってしまう可能性が出てきます。

3M社のラッピングフィルム、「3M™ ラップフィルム シリーズ 1080/2080」は公式カタログで日光や雨などへの耐久性が垂直面で3年、水平面で1年となっています。
あくまで目安の数値なので、屋根のない駐車場に停めていたり、不適切な洗車を行った場合はこれより早く劣化します。

ラッピングした車の保管方法

カーラッピングをした車は出来るだけ屋内など屋根のあるガレージで保管することを推奨します。

もしそれが難しい場合は、車用のカバーを使用するなど直射日光や雨、鳥の糞を避けて保管することで寿命を延ばすことが出来ます。
しかたなく青空駐車で保管する場合は、果実が落ちる可能性のある木の下など汚れる可能性が高い場所は避けましょう。

ラッピングした車の洗車方法

カーラッピングした車を洗車するときは、水で表面の砂や埃を洗い落とした後に中性洗剤を使ってスポンジで優しく拭いてください。
洗車機の使用は可能ですが、ブラシのないシャワータイプを推奨します。洗車後は速やかに水分を柔らかい布で拭いてください。
ラッピング後の洗車方法については「カーラッピングの洗車・メンテナンスの方法を解説」で詳しく解説しています。

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